STEP 5 続・損益計算書、キャッシュフロー計算書を集計しよう

みんなの財務データ

XBRL多次元DBみんなの財務データ

STEP5 続・損益計算書、キャッシュフロー計算書を集計しよう

設例4 損益計算書の経常収益の推移を表示する(後編)

メガバンクの四半期ごとの経常収益(売上高相当)の推移を表示させてみましょう。
四半期報告書は累計額を表示することに着目してください。

  1. 「GetPivotDataの生成」を無効にします。
    • 「GetPivotDataの生成」「オプション」メニュー - 「オプション」の「▼」をクリックします。「GetPivotDataの生成」をクリックすると、チェックが外れて無効にできます。
      「GetPivotData」の詳細については、Excelのヘルプをご覧ください。

  2. 「ピボットテーブル」全体をコピーします。
    • 「ピボットテーブル」全体をコピー
    • ピボットテーブルを選択し、右クリックの「コピー」をクリックします。


  3. 任意の場所に、ピボットテーブルのコピーを貼り付けます。
    • ピボットテーブルの貼り付け
    • 貼り付けの場所や設定は、自由に変更してください。別のシートに貼り付けることもできます。


  4. 第1四半期(2008年6月、2009年6月)を維持し、残りの値は削除します。
    • minzai_step5-13.png第1四半期は、4月~6月の累計額のため計算は不要です。
    • また、3月期は4月~3月の累計額のため、第3四半期までの累計額を減算することで1月~3月の経常収益が求められます。


  5. 「三菱UFJフィナンシャル・グループ」の「2008年9月」に以下の計算式を入力します。
    • 計算式の入力はじめに、「2008年9月」のセルをクリックします。
    • 次に、「=(イコール)」を入力し、ピボットテーブル「2008年9月」のセルをクリックします。
    • そして、「-(マイナス)」を入力し、ピボットテーブル「2008年6月」のセルをクリックします。
      最後に、「改行(エンターキー)」を押すと、計算式が入力されます。


  6. 「2008年9月」の計算式を、残りのセルにコピーします。
    • 数式のコピー
    • 相対参照により適切に計算されますが、正しい計算式がコピーできていることを確認してください。


  7. 折れ線グラフを作成します。
    • 折れ線グラフ
    • 通常の手順で折れ線グラフを作成すると、3カ月ごとの経常収益の推移が確認できます。


  8. まとめ
    • 貸借対照表は各会計期間末日時点の残高ですが、損益計算書とキャッシュフロー計算書は、期首から各会計期間末日までの累計額です。

    • 推移データを作成する場合は、この違いに留意してください。
    • 売上高等を集計する場合はすぐに気づけますが、最終損益を集計する場合は気付かない恐れがあります。