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HOME > + 財務図表 > [財務図表講座]基礎知識(1日目)
財務図表をご活用いただくためには、会計入門書籍をかじる程度の知識が必要です。本当に必要な部分だけを、「ざいむ先生」と「ずん太くん」の対話形式でお送りします。 簿記3級や中小企業診断士試験勉強中の方にもお勧めです。 試験テクニックや暗記も重要ですが、会計基礎を理解しておくと学習もはかどります。
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決算書とは、大雑把に言えば会社をお金に換算した書類じゃ。 決算書は、縦と横で分けることができる。まず、縦から見ていこう。
はい、お願いします。
決算書は左右で書かれていることが違うのじゃ。 まず、右は、お金を集めた方法じゃ。会社は、お金がなくては事業ができん。どうやって集めたかが書かれておる。 そして、左は、お金の活用方法じゃ。集めたお金をどのように使っているかが書かれておる。 格好よく言えば、「調達」と「運用」じゃな。
えーっと、右が調達で、左が運用ですね。 次は、横軸で分割した場合はどんな意味をもつのでしょうか?
まず、上側じゃ。上には、決算日に残っているものが書かれておる。価値のあるものもあれば、借金などのマイナスの財産も含まれるのじゃ。 そして、下側には会社に出入りしたものが記載されておる。ちょっとわかりずらいかの。典型例をあげると、「売上」は入ってくるもの、「経費」は出ていくものじゃ。
うーん、わかったような、わからないような。
もう少し詳しく書くと、こうじゃ。 去年会社に残っていたもの +今年はいってきたもの -今年でていったもの ------------------------ =今年のこっているもの 巷では、「ストックとフロー」などと洒落た呼び方をしておるわい。
ところで、先生。 上と下でずいぶんと性質が異なりませんか?
その通りじゃ。実際の決算書は上と下は別モノとして分けられておる。 しかし、決算書を作る過程では一体として処理されており、「一目で決算書を理解する」には、一体の方が都合がよいのじゃ。 他に質問はないかの?
縦軸と横軸で分解できるので、決算書は4つの要素から構成されていると考えてよいのでしょうか?
いいところに気がついた。 右上、つまり調達のストックじゃな。これが2つあるので、5つの要素から構成されていることになる。 これで基礎編は終わりじゃ。
えっ!もう終わりですか? 抽象過ぎてイメージがつかめません。具体例はないでしょうか?