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HOME > + 財務図表 > [財務図表講座]基礎知識(2日目)
財務図表をご活用いただくためには、会計入門書籍をかじる程度の知識が必要です。本当に必要な部分だけを、「ざいむ先生」と「ずん太くん」の対話形式でお送りします。 簿記3級や中小企業診断士試験勉強中の方にもお勧めです。 試験テクニックや暗記も重要ですが、会計基礎を理解しておくと学習もはかどります。
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先生、おはようございます。 今日は具体例をお願いします。
そうじゃのぉ。 ところで、ずん太くん。何か商売をしてみたいと思ったことはないかね?
妻が趣味で、雑貨をネットオークションで販売しているんです。 「店舗を持って本格的にやってみたい」なんてことを、話していたことがありました。
では、雑貨店を開業することを想定してみよう。 まず、会社を作るにはお金が必要じゃ。 ずん太くんが、会社設立に500万円出資したとしよう。
ちょっと少ないですね。
そこで、わしが500万円を貸すとしよう。 あくまでも貸すだけじゃ。いずれ返さなければならん。 そのため、決算書には区分して書いておく必要があるのじゃ。 昨日の話を覚えているかの?右上(調達・ストック)の2つとはこのことじゃ。
先生!500万円も貸してくれるんですか? 家に電話しなくっちゃっ!
ちょっと待ちたまえ。たとえ話じゃ。 さて、この1,000万円をどう使えばよいかの?
(気を取り直して)はい、店舗と商品に使います。 店舗に500万円、商品に300万円、残りの200万円は念のために現金で残しておきたいと思います。 意外と堅実じゃの。 残った金額も「現金として使う」ため、店舗や商品と同様に決算書の左側に書くことになる。 右側の箱にはお金は残ってないことになるが、500万円を返す義務が消えたわけではないので、そのままにしておくんじゃ。
先生に300万円の商品を、500万円で売ったとすると、決算書のどこに記載されるのでしょうか?
わしが買うのか?まあ、よい…。 試しに現時点で決算書を作るとどうなるか見てみよう。 会社設立時点にあったものは、過去のものなので修正は加えないのじゃ。新しい決算書に、会社から出て行ったもの(商品)、会社に入ってきたもの(売上)を記載する。 入ってきたものと、出ていったものの差が利益じゃ。今回は、売上が500万円で、商品が300万円なので、200万円の利益となるんじゃ。 覚えるようなことではないと思うが、こういうことになる。 利益 = 売上 - 費用
空いている上側には、会社に今残っているものが書かれるわけですね。
そうじゃ。 利益の200万円は、自分のお金に加えることになる。 図式化すると、自分のお金と売上が重なった部分が利益に相当するのじゃ。 理由を詳しくしりたければ、簿記の勉強をするとよいが、面倒じゃぞ。 最後に、上下と左右の区分を復習しておこう。
決算書の右と左の違い 右がお金を集めた方法 左がお金の活用方法
決算書の上と下の違い 上が会社に残ったもの 下が会社に出入りしたもの