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HOME > + 財務図表 > 企業年金積立論 > 引当金が多い≠リストラに備えている
第1部 積立不足額ランキングに異議あり 第2部 引当金が多い≠リストラに備えている 第3部 JALの企業年金で基本を理解しよう 第4部 陸運、海運、空運の企業年金を見てみよう
簿記の知識を就活に生かそうと思い、金融庁のEDINETで有価証券報告書を見ながら企業研究をしているんです。
おお、それはいいことじゃ。 調べておいて損"は"ない。
先生、微妙な表現をしないでください。 それで、話題の年金なんですけど。 退職給付引当金は多いほうがいいんですか?少ないほうがいいんですか? 従業員が退職したときの費用や年金を積み立てているので、 ・退職給付引当金が多い→年金が多い ・退職給付引当金が著しく増加している→人員整理に備えている などが考えられるのですが・・・。
どちらもハズレじゃ。 上場企業の企業年金は、退職給付会計という基準に従って処理されておる。 退職給付引当金は、企業年金の一部でしかない。尻尾を見て、全体を論じるのはナンセンスじゃ。 とはいえ、簿記2級までしか学習しないと、そう考えてもおかしくはない。 試験の合格テクニックが重視し、背景や理屈を説明しない簿記の罪な部分じゃの。
左図は、企業年金を図式化したものじゃ。 赤枠で囲った部分が、退職給付引当になる。それ以外の部分は貸借対照表には記載されていない。 この図をみれば、引当金だけでは何も判断できないことが理解できると思う。
へえー。1級はやっぱり難しそうですね。
第3部では、JAL(日本航空)の例で説明する予定じゃ。
第1部 積立不足額ランキングに意義あり
第3部 JALの企業年金で基本を理解しよう